週刊雑話第171号 「自作パソコン痛恨記(3)」その2 (平成15年8月29日)

■翌日。完成したかにみえた自作機であったが、まだまだ不十分なところがあり補足すべくY電機で各パーツを購入する。
(左)モニター用電源ケーブル2m/1980円
(中)バリューウェーブ/セラダイナ80mm高速ファン/静音仕様/1980円
(右)拡張ボードのスロットをふさぐ金具/230円。 
■(左)ケーブルバンド120mm40本入/260円。
(中上)バインド十字小ねじ/インチ/290円、バインド十字小ねじ/ミリ/360円
(中下)両面接着タイプ熱伝導シート/180円
(右)CD-ROMオーディオケーブル MPC3仕様・分岐 0.6m PCD-50B/480円
■ケーブルバンドでパソコン背面のコード類をすっきり整理。将来もうひとつドライブの購入を想定してオーディオケーブルは分岐を選んだ。
■昨日CPUファンの裏に張り忘れた「熱伝導シート」も購入。180円。念には念を入れてCPUの発熱を押さえなければ。
■各種DVDメディア。これに「DVD−R/RW」を加えれば全員そろい踏み。どうやって使い分けていくかだ。一応「imation」製を購入したが、同じ棚に明らかに品質は落ちそうだが超安価なメディアもあった。おいおい対応するか否かを調べて少しでも安いメディアを使っていきたい。
■パソコン内をできるだけ冷却しておきたいので、冷却ファンを増設する。結果的にわざわざ買わんでも、愛のないケースではあったが前後にファンを備えていたので増設は無用となった。しかも「静音」仕様とうたっておきながら、「どこが静音やねん」という代物だった。
■次男にCPUの冷却ファンの取り外しを命令。4カ所のツメを外そうとするが、結構固いので大いに苦労している。やっとの思いでツメを外し冷却ファンを持ち上げたが、これまたかなり固く難航している。しばらくして「ガバッ」と音がして冷却ファンがとれたが、なんとその裏にCPU本体が一緒にくっついている。びっくりしてCPUが無事がどうか確かめたが異常はなさそう。CPUを元に戻し、念願の熱伝導シートを冷却ファンの裏に装着してCPUの上に装着する。
■すべての作業が終了後、喜々としてスイッチオン。「マザーボードの初期画面が浮かんで後はサクサクと・・・・・」とワクワクしたがなぜかウンともスンとも反応しない。冷却ファンはいつもの音を鳴らしている。前面の電源ランプは緑色に光っているが、赤色に光るはずのHDDランプは暗いまま。モニターのランプは本来緑色になるはずなのに橙色のまま。素人でも明らかに分かる。「なんかおかしい」。
■さっそくB氏の携帯に電話。「CPUは大丈夫ですか」「グラフィックボードやメモリはしっかりついていますか」など、たくさんの可能性を示唆してくれた。この段階になるとかなり焦っていた自分は、彼のアドバイスに従って、すべてのことを確認して試してみたが全然画面が出てこない。「モニターがおかしいんとちゃうか」と1号機とつないで動作確認したが、いつものようにのっそりと画面が出てきた。「モニターは正常だ」。再び電話。「CPUだいじょうぶですか」「CPUが浮いてませんか」と再三言うので、再度冷却ファンを取り外してCPU本体の針千本を確かめてみる。なんともない。CPUをしっかり装着して再度電源を入れるがモニターに画面は出ずランプは橙色のまま。何度も何度も確かめてみる。すべてボードやドライブ類を外して一から作り直しもした。ある段階で電源オンしたがB氏が言っていたブザーさえも鳴らない。
■「なんかえらいことになっとるぞ」「昨日は正常に動いとったのに」。こうなると自分の心は大いに乱れ、心臓は高鳴り、夏の暑さがいっそう身に応えてきた。再度B氏に電話をする。「いっそのこと家に行きましょか」とまで言ってくれたが、今一度原点に帰って丹念にチェックをすることにした。
■「メモリはまっとる」「グラフィックボードちゃんとはまっとる」「CPUもちゃんとはまっとる」「電源ケーブルは全部あっている」・・・・・。なんでやねん、全然異常ないのに。なんでやねん。なにげなくCPU本体を取り出し、丁寧に慎重にソケットにはめ込んでみる。あれっ、何かちょっと抵抗あった。微妙な感覚であったが、自分の指先に少しばかりの抵抗があったのだ。なんでやねん。今の抵抗はなんや。CPUを裏返し、針千本部分を上に掲げ凝視した。

 「なんじゃ、これーっ」と絶叫した。
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